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歯科医師会の概要
運営 | 一般社団法人松本市歯科医師会 |
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会長 | 大久保達人 |
所在地 | 〒390-0815 長野県松本市深志2-3-21 |
電話番号 | 0263-33-23540263-33-2354 |
メールアドレス | matusimd@po.mcci.or.jp |
営業時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | 土曜日・日曜日・祝日 |
歯科医師会の概要(歴史・組織)
昭和39年11月15日 | 松本市城西(現 城西2-5-12)の地に、松本市歯科医師会館新築 松本市歯科医師会館用地拡張のため、県合同庁舎新築移転後の隣接地の取得あっせんを市に依頼 |
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昭和56年 9月12日 | 口腔衛生センター事業充実・緊急歯科診療施設新設 |
昭和61年 2月 7日 | 松本市歯科医師会臨時総会において、歯科医師会館の移転・新築を正式決定 |
昭和61年 6月16日 | 会館土地の亮貫契約等調印式(市長・会長) |
昭和61年 9月27日 | 竣工式(松本市・松本市歯科医師会合同) |
昭和62年 4月16日 | 起工式(松本市・松本市歯科医師会合同) |
昭和62年 5月18日 | 休日緊急歯科診療所開設 |
昭和62年 6月 1日 | 旧会舘取りこわし |
昭和62年 6月 7日 | 会館落成記念祝賀行事実施 |
昭和62年 6月14日 | 休日緊急歯科診療所開所式・診療開始 |
D-CAMP 松本について
一体、この「D-CAMP 松本」って?何のことなの?
「D-CAMP 松本」とは、Dental and Medical Collaboration for the Advanced Medical Preventionの頭文字をとって命名されました。翻訳すると、「医科歯科連携による先進予防医療研究会」となります。
D-CAMP 松本の立ち上げの経緯
当研究会の鈴木淳一先生(東京大学大学院医学系研究科先端臨床医学講座特任准教授、D-CAMP最高顧問)を松本市歯科医師会が開催する市民公開講座(2015年11月に開催)の講師に招聘させていただいたことが始まりです。鈴木先生が講演に先立ち、長野県のデータを解析したところ、次のような特徴が明らかになったのです。
・長野県が日本一の長寿県であること
・癌による死亡者が他県に比べて極めて低いこと
・心血管病の5大危険因子(肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙)のコントロールは全国でもトップレベルにあること
・上記にも関わらず心血管病による死亡は全国の平均並みかやや悪いこと
・長野県の歯科健診からは歯周病の罹患率が全国平均より若干悪いこと
上記が長野県の特徴として導き出されました。
鈴木先生の協力のもと
かねてより歯科医師との繋がりが深く、歯周病と心血管疾患、動脈硬化の関係を主たる研究テーマの1つに挙げておられる鈴木先生は、「長野県で心血管疾患による死亡者が全国平均に留まっているのは歯周病が原因ではないか?」と考えられたのです。
(歯周病は、欧米では1990年代から心血管疾患の危険因子との報告が数多くなされ、さらに2009年には米国心臓病学会から「歯周病は動脈硬化性心血管疾患と関連が有る」として注意喚起されています。)
そして、松本市の医科と歯科の国保のデータベースを解析すれば松本市の歯周病と心血管疾患の関連性を解明できるのでは?との疑問をもち、この構想は信州大学医学部保健学科成人・老年看護学教授伊澤淳先生にも伝えられ研究テーマに賛同していただき、強力なお力添えをいただくことができました。そして大学、松本市医師会、松本市歯科医師会による研究会「D-CAMP」が設立されたのです。
現在、松本市歯科医師会、松本市医師会、松本薬剤師会、信州大学、松本歯科大学、松本市の6者で
「松本市健診データを用いた歯科疾患と全身疾患に関する疫学研究」に取り組んでいます。松本市で実施された歯科健診の結果と国保の診療報酬明細書のデータから得られる全身疾患の診療状況をリンクさせ、歯科口腔疾患と全身疾患の関連を明らかにしたいと考えています。その結果を分析し歯周病と全身疾患の因果関係について「有意性あり」という結果が出た場合、画期的な内容として市民の皆様に還元していくことが当研究会の役割の一つと考えています。
そして将来的には活動を、看護師、歯科衛生士、コメディカルの方々を含め、顔の見える大きな流れとし、松本の健康寿命延伸にさらなる貢献をしてまいりたいと考えております。
Q&A
Q1.口臭が気になります。歯槽膿漏でしょうか?
口臭の原因は様々ですが、まず口中の不衛生によるものが第一の原因としてあげられます。そして歯垢や歯石、むし歯、歯肉炎(歯槽膿漏)などの原因により、蓄膿症や、鼻炎、胃の疾患、糖尿病など口臭を引き起こします。その他、口臭がないのにあると思いこむ心理的な病気もあり、いずれの場合にも適切な治療を進めるとともに、歯磨きをきちんとして、歯垢や歯石をしっかり除去することが大切です。
Q2.歯の色が全体的に黄ばんでいるのが悩みです。
歯は、外側がエナメル質、象牙質でできています。半透明のエナメル質を通して、内側の象牙質の色が透けて見えるため、歯は少し黄色味がかかっているのが普通です。また歯の色には個人差があるので、きちんと歯磨きをしているのであれば、全く問題ありません。
Q3.フッ素を塗ると歯質が強くなるといいますが、本当でしょうか?
フッ素は、歯の表面のエナメル質を固く丈夫になるようにコーティングして、むし歯を予防します。家庭では、フッ素配合の歯磨き剤を使用することをおすすめします。
Q4.親のむし歯は、子どもにうつりますか?
むし歯の原因になるミュータンス菌は、お母さんの口から子どもにうつることがあります。お母さんが一度噛みくだいた食べ物を、子どもの口に入れることがありますね。この時、お母さんの口に多くのミュータンス菌がいると、食べ物を通して、子どもの口にうつります。ですから、お母さん自信がきちんとしたケアと歯の治療を心がけ、ミュータンス菌を低いレベルに保つことが大切です。
Q5.子どもが歯の治療を嫌がります。どうすればよいでしょう?
歯の治療は悪くなる前に治療しましょう。痛いと、恐怖心が高まって、ずっと治療を拒否 するようになります。泣いて嫌がる時は、根気よく通院すること。最初は待合室まで、次は診療室へ、と少しずつ慣れさせます。治療ができたら、大いに褒めてあげてください。また、普段からしかるときに歯医者さんを引き合いに出すなどして、恐怖心を 植えつけることがないように注意することも大切です。
Q6.子どもが歯の痛みを訴える時は、どうすればよいでしょうか?
むし歯に詰まっている食べかすを取り除いて、冷やしてあげます。痛みがなくなっても、必ず歯医者さんで治療を受けさせましょう。しかし、痛がるまで放っておかず、もっと早いうちに治療するようにしてください。痛くなってからの治療は時間もかかり、子どもを歯医者さん嫌いにしてしまいます。
Q7.指しゃぶりは、歯並びに影響がありますか?
5歳過ぎても指しゃぶりをしていると、歯並びが悪くなります。かといって、無理やりやめさせるのは、精神衛生上よくありません。指しゃぶりの原因になりそうな欲求不満がないか、よく観察してください。そして、できるだけ話しかけ、指しゃぶりがおかしいことを優しく教えてあげてください。自然に治ることもあります。4歳くらいまでは、あまり気にしなくてよいでしょう。
Q8.シーラントとはどのようなものですか?
むし歯になっていない奥歯の溝に、樹脂を詰めて、むし歯を予防するものです。特に、溝が複雑で深い六歳臼歯には有効です。ただ、詰めたものが欠けたりすると、かえってむし歯になりやすいので、半年に1回くらい、定期検診を受けることが必要です。
Q9.歯肉の色が悪くなってきました。治すことはできますか?
歯肉の色が悪くなる原因は、歯肉炎や歯周炎、また治療した歯の詰めものの不適合により、血行が悪くなっていることなどが考えられます。いずれの場合も、正しい歯磨きを続けたり、再治療を行うことにより、歯肉は健康なピンク色に戻ってきます。しかし、歯肉の色は個人差があるので、あまり神経質にならないでください。
Q10.よく歯ぎしりをします。歯ならびが悪くならないか心配です。
子どもの歯ぎしりは、ほとんどが一時的なものです。生え変わりで、複雑に変化する口の中の状態に、筋肉がまだ順応せず、ストレスとして歯ぎしりをしていることが多いようです。ただ、あまりひどい歯ぎしりについては、血液の循環を悪化させ、歯周疾患の原因になったり、あごの間接に負担をかけたりすることがあります。気になるようでしたら、歯医者さんに相談してください。
Q11.矯正は、いつ頃からするのが最も効果的ですか?
最適な治療開始時期は、歯並びの状態によって、個々に違います。歯並びについて気になる場合は、6歳~7歳頃に矯正専門医に相談する事をおすすめします。
Q12.子どもでも、歯肉炎になるのでしょうか?
もちろんです。歯周炎(歯槽膿漏)の前ぶれである歯肉炎は、5歳児でも約3%あり、10歳では約40%を越えるといわれます。歯肉をチェックしてみましょう。きれいなピンク色をして、引き締まっているなら健康です。しかし、歯磨きの時に血が混じったり、赤く腫れてブヨブヨしてきたら要注意です。この状態なら、歯みがきをしっかりするだけで、よくなります。